アトリエ犬小屋

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足し算+神経衰弱のゲームについて

 

ブログで触れたことは今までないんですが、娘がもう8か月になりそうです。可愛い。可愛い。可愛いぞ!?(2020年3月21日生)

 

※久々に自分のこの記事読み返し(2023年3月)ていて、昨日3歳になった娘が可愛いです。

 

 

さて、今回は、一切ポケモンが関係ない話です。

 

 

足し算+神経衰弱のゲームについて、です。

 

 

 

 

 

 トータス

 みなさん、トータスというカードゲームを知っていますか?「かみの工作所」さんの製品であり、対象年齢は【6歳以上】となっていますが、未就学児のうちからでも始められそうな知育ゲームです。プレイ人数は2〜4人が想定されています。

 

カードゲームと言いましたが、「かみの工作所」さんの製品は形としてはメダルですね。紙コップの形をしたバージョンもあるみたいです。

 

「トータス」というゲーム「トータスMEDAL」という製品について話を進めていきます。ちなみに、10トーを目指して足すタスゲーム、トータスです。

 

トータスのルール

 このあとで使うカード(メダル)を見ますが、簡単に言えば神経衰弱のようなゲームです。ただし、同じ数の2枚をめくることを目的としたゲームではなく、名前の通り合計が10になるようにめくるゲームです。2枚とは限りません。合計が10になる(獲得)か10を超える(失敗)まで、めくり続けます。最初にめくった数が10なら、そいつは1枚で獲得になります。

 

トランプを使った普通の神経衰弱では2枚で1組のセットは揺るぎませんが、トータスは1組が3枚だったり4枚だったりもします。なので、獲得した組数を競うのではなく、獲得した枚数を競う方が楽しいです。2+3+5のセットで獲得した場合は3ポイントになる、って感じですね。

 

この足し算を組み込んだ神経衰弱というアイディア自体は昔からあったはずで、トータス製品化の2014年以前にも、主にトランプを用いて各地で行われていたと予想されます。ですが、小さな子にも取り組みやすいデザイン製品化しているのは「かみの製作所」さんだけだと思います。むしろ小さな子にこそやらせたいですものね。

 

トータスMEDALの内容物

実は僕はこの製品を買ったわけでもない状態で宣伝しているので、自前の写真などなく、文字だけでの紹介にします。めんどくさいので図とかイラストとかもなしで。

 

トータスMEDALは以下の紙製メダルを使って行われます。

 

1のメダル×6枚

2のメダル×5枚

3のメダル×4枚

4のメダル×3枚

5のメダル×2枚

6~9のメダル×1枚ずつ

10のメダル×5枚

 

ということは、1+1+1+1+1+1+2+2で獲得できれば一挙に8ポイントになりますね。

 

プレイヤーたちは、合計10のセット13組、枚数29枚を取り合うわけです。

 

トータスMEDALの問題点

勘のいい方はお気づきと思いますが、トータスMEDALには小さな欠陥があります。

 

プレイヤーたちがあわせて11組取り終わった時点で、場に残ったメダルの合計は20。次に10を作れたプレイヤーが続けて残りの10も取れるクライマックスの場面を考えます。

 

さて、例えば場に残ったカードが以下のようだった場合困ってしまいます

 

2のメダル×1枚

3のメダル×1枚

6のメダル×1枚

9のメダル×1枚

 

そう、どう足掻いても場に残った20から10を作り出すことができない、詰み場になることがあるのです。

 

詰み場は27パターンあります。

983 / 974 / 9722 / 965 / 9632 / 9542 / 9533 / 9443 / 94322 / 93332 / 875 / 8741 / 8651 / 8633 / 8543 / 85331 / 8444 / 84431 / 83333 / 7652 / 7544 / 75422 / 74441 / 65333 / 633332 / 54443 / 6789(30)

 

トータスMEDALにおいては、

①メダルがなくなる

②詰み場になる

と、ゲーム終了というルールになっています。

 

問題点の問題点

たちの悪いことに、このゲームはメダルが裏返っているのがデフォルトです。場のメダルが同時にすべて表になる事態というのは、最後の一組が完成する瞬間のみです。

 

詰み場は高々6枚のメダルで構成される可能性がある程度ですが、プレイヤー全員が詰みを認識するのは、そこから数ターンまわして、詰んでる(よね)?っていう空気が生まれてからです。

 

例えば小学1年生が友達同士対戦してたとすると、場合によってはイザコザが起こりそうな予感がしません?

 

・まだわかんないって!

・勝手に終わらせるなよ!

・ほらまだ続けられたじゃん!

 

問題点の解消

勝手ながら、トータス(MEDAL)の問題点をどうにかしたいと思います。詰み場が発生しないようなルールを追加するのは難しいと思うので、別の方向で考えてみます。2種類考えましたが、どちらも27パターンの全詰み場一覧を準備して脇においておくとスムーズです。

 

①残りカード一覧を置く

紙と鉛筆、ホワイトボード、その他画期的な方法等により、全カード一覧から取られたカードを消しこむようにし、場の状況を全員が常に把握できるようにしておきます。めんどくさいのが最大の難点ですが、メダルをオープンせずに全員で詰み確認ができます。

 

これにはメリットがもう1つあって、おそらく製作側が最も想定しているであろう「親vs子」において、残りカード一覧を見せることで親から子への声掛けがしやすいです。

 

「あといくつで10になる?うん、そうだね。ほら、4は残ってるよ、どこだろね。」 

 

秘匿性がなくなることによって興が削がれるのがデメリットでしょうか。

 

②詰み宣言をルール化する

あるいは、チャレンジ方式にしちゃえばいいんです。メダルが6枚以下ならばオープンが宣言可能、残ったメダルをすべてオープンする。

 

・本当に詰んでいた時は宣言者が残りのメダルをすべてもらえる。

・宣言したけど実は詰んでいなかった場合、宣言者の次の手番の人がメダルをすべてもらえる。もしくはチャレンジ失敗者はもう手番が与えられない

 

→これによって獲得したメダルは当然「2組(3組)」のセットとして扱う。

 

宣言できるタイミングは、

・いつでも誰でも早い者勝ち

・自分の手番中、メダルを表にする前のみ

・自分の手番中、表にしたメダルを裏返す前のみ

等、事前に決めておきましょう。

 

やけくそボーイが何も考えずにオープンして白ける、みたいなのがあり得るのがデメリットでしょうか。

 

トータスのまとめ

冒頭で述べた通り、トータスMEDALは2~4人を想定しています。人数が多いとダレるのはトランプ神経衰弱も同じですし、メダルは29枚しかないのですから。

 

もし5人以上、2倍の想定で8人とかでやるならば、トータスMEDALは2セットあるといいかもしれません。ただし、セットを増やすと詰みのパターンも増えます

 

ということで、トータスというゲームトータスMEDALという製品トータスMEDALに対する意見でした。算数が嫌いな子が多い世の中ですが、こういうのをきっかけに計算が好きに、算数が好きになるといいなっていう、いいゲーム、いい製品だと思います。僕はこの製品を買っていませんが

 

 

さて、ここまでが前半で、このあとが本題となります。

 

ええ、本題はここからなんです。

 

オリジナル足し算衰弱

トータス(MEDAL)は、どうしても詰み場の発生が気になるんです。いや、ルール追加で解消はしたんですがね。ちなみに紙コップバージョンはMEDALから少しセットをいじっているため、詰みが発生しづらくなっていますが、完全にではありません。ということで初めから、絶対に詰み場の発生がないようなセットを考えたいじゃん。

 

トータスのようなおしゃれなネーミングが思いついていないので、とりあえずオリジナル足し算衰弱と呼称しておきます。

 

え、10足すトータスでいいんじゃないの?とはなりません。

オリジナル足し算衰弱において、合計10は諦めました

 

カードセットを考えるうえで

 あえてメダルで話を続ける意味もないので、特に理由もないですが、特に理由もないからこそ、カードと表現し進めていきます。

 

・絶対に詰み場にならない

・せっかく足し算のゲームなので1~9の数字は使いたい

 

これを踏まえてカードセットを考えるのですが、あえてトータスMEDALと同じ例を出すと、

 

2のカード×1枚

3のカード×1枚

6のカード×1枚

9のカード×1枚

 

で、詰むという話をしました。つまり、1~9を使う時点で絶対詰まない10足すトータス無理なんです。

 

目指すべき合計

そしてやはり1~9が1枚ずつある時点で、「11足す」「12足す」「13足す」「14足す」「16足す」は詰みます。また、4や5辺りに厳しい枚数制限がかかると、カードセットがほとんど1~3で埋まるのでやばいことになります。場合によっては3すら制限がかかります

 

となると「20足す」がいいかな…、と少し考えていたんですが、なかなかバランスのいいカードセットが思いつきませんでした。10というカード入れたいように見えて、詰むんですよ。

 

そこで、方針転換、「24足す」が面白そう。次にあげるカードセットで詰まないことは確認済み。

 

オリジナル足し算衰弱のカードセット

24のカード×3枚

12のカード×3枚

9のカード×1枚

8のカード×1枚

7のカード×2枚

6のカード×5枚

5のカード×4枚

4のカード×3枚

3のカード×3枚

2のカード×2枚

1のカード×2枚

JOKERのカード×1枚 ※後述します

 

後述するJOKERを除いて枚数は29枚となり、トータスMEDALと同じなので、客観的に見てもちょうどいいと言えるのでしょう。ただし組数は少なめ、24のセットが9組。また、枚数と組数のどちらで競ってもタイマンなら引き分けになりません。

 

合計24と、トータスに比べてかなり大きめの数を目指すので、なるべく小さい数のカードを減らしました。一度に獲得しうるポイントは最大9ポイント(例:1,1,2,2,3,3,3,4,5)であり、一度にカードがめくられすぎて大変って事態は比較的抑えられたのではないかと。

 

JOKERについて

思いつきで入れてみたお遊びのカードなので別になくてもいいんですが、JOKERを組み込んでみるのも面白いかなと思っています。

 

①JOKERは合計に影響しない(0である)。

②JOKERを表にした状態で合計を24にしてしまった場合、その得点は次の手番の人のものになる。

③JOKER込みで24になったとき、JOKERだけは場に戻す。

④24になってもならなくても、場のカードをシャッフルし並べなおす。

 

記憶カードが数枚あれば、さほど回避は難しくないのですが、最後に関しては絶対24が揃うものが残っているので、JOKERだけを残して引ききることができるかのゲームになります。ちなみに、最序盤で出る/事故ると盛り上がりますが、出すぎるとめんどくさいです。

 

このJOKERはただのルールアレンジ案なので、選択制でいいと思います。

 

もう一つルールのアレンジ案

普通の同じ数を揃える神経衰弱もそうなんですが、神経衰弱というものは、下手に未知のカードをオープンしないほうがいい場合があります。ましてや足し算衰弱においてはそれが顕著であり、特にタイマンの場合24をそろえた直後は連続で引きたくないことが多いです。これも選択制で以下の3パターンの中から事前に決めておくといいと思います。

 

①24が揃ったらもう一度手番

②24が揃っても次の人の手番

③24が揃ったとき自分で決められる

 

3,4人で対戦しているときは、連続手番か手番移りか、どっちがいいか状況で変わりやすいと思います。自分が場のカードをいくつ覚えているかとか、残りのカードから初見でも狙いのカードが引けそうかどうかとか、JOKER込みの最後の1組でみんなの枚数や確率をかんがえてとか。

 

オリジナル足し算衰弱の残念な点

問題点ではなく残念な点ですが、単純に計算が難しくなりました。未就学児は厳しいでしょう。24よりむしろ12を足すのがネックです。

 

あとは、トータスMEDALよりも組数が減ったのでボリュームダウンなのが残念どころ。かといって、カード(組数)を増やそうと思っても、盛れるのは24,12,6のカードくらいなんですよね。2,1のカードも好きなだけ増やせますが、小さいカードを盛りすぎると24が遠くなります。

 

その他

今現在、オリジナル足し算衰弱に関して考えてあるのはここまでになります。以下のようにふわっと考えていることはあるんですが・・・

 

カードデザイン

実現は難しそうだと思っているのですが、せっかく24という数を用いるので、数カードにいろんな行動を書いてみると面白いのではないかなと。

 

「9時間睡眠!」とか、

「1時間勉強!」とか「1時間仮眠!」とか、

「2時間焼き肉食べ放題!」とか「2時間ランニング!」とか、

「4時間バイト!」とか、

「理想的な1日!(24時間の円グラフ)」とか、

「クソみたいな1日!(24時間の円グラフ)」とか。

 

カードが組み合わさることで、不思議な1日がうまれるかもしれません。

 

ただまあ、マジでパッと浮かんだだけのアイディアであり、1時間単位でしか行動が作れず、詰みを嫌った結果バリエーションも少なく、しかも汎用性の高そうな1や2のカードがたった2枚しかないから、なかなか気持ちよく作れなさそうなんですよね。

 

正直、厚紙に数字だけ印刷or手書きして透け防止でカラースリーブに入れるだけでも普通に遊べるんで、ぶっちゃけそれで十分だと思っています。

 

ネーミング

それこそカードデザインと一緒に考えることだと思いますが、前述したとおり、このオリジナル足し算衰弱の呼び名も決まってないです。デザインも含めて、いまのところ別に製品化するつもりはありませんが、「トータス」がうまいなあってのは思ってるんですよ。

 

それ以外のアイディアとか

あとは、ここまでひたすら5000文字のお話を読んでくれた熱心な方は、たくさん思うことがあると思うので、ツイッターとかでなんでもお声をぶつけてくれたら嬉しいなと思っています。

 

そして、まだ終わりません。ここからさらにオマケの話になります。

 

詰まないトータス

目指す合計を10のままに詰まないカードセットを考えてみる。つまり、1~9を使うことを諦めます。はい、すぐに求まりました。

 

10のカード×3枚

6のカード×1枚

5のカード×5枚

4のカード×2枚

3のカード×2枚

2のカード×5枚

1のカード×5枚

全23枚 合計90

 

下線を引いた6,4,3のカードはこれ以上増やすと詰みます。バランスを考えると僕の案は上記のようですが、10,5,2,1のカードはいくらでも増やせるので、「5を2枚、2を4枚、1を2枚」を増やすと全31枚合計110で少しボリュームが増せます。

 

終わりに

ここ最近ずーっと考えていたことを、こうやってブログにまとめられてスッキリしました。

 

繰り返しになりますが、なんかツッコミとか質問とかアイディアとかあったら是非是非教えてください!

 

 

 

 

はー、娘、可愛い。

 

 

11/24追記--雑に作りましたf:id:Paintdoble:20201124185353j:image

100均のボール紙に印刷してスリーブに入れた。

テストプレイする人とか別にいないので、どうしようもないんですが、なんか気分がいいです。

 

一人ぼっちで少しだけやってみた感じ、

 

・序盤でもJOKERはたまにでる。シャッフルはそこまで気にならない。

・最後のJOKERはやっぱ面白い。入れていい。

・小さいカードを減らしたのは正解。

・1,2枚新規でめくったらあとは既知のカードを狙うのが当然の作戦。覚えるのに自信があれば、ハチャメチャな場所からめくると相手(自分)を混乱させられる。

 

またなんかツッコミあればください。